来世は他人がいい
ハイキューブログと化していますが、今日この作品の新刊が出ていて、改めて好きだ~~~!!!となったので書き残しておきます。
この先生、ほんとにすごいんだよな…唯一無二ってこういうことだよな…と思う。感情の機微の描き方が独特で大好きです。
pixivに掲載されているのを拝見してから、デビュー作の春の呪いを追っていました。
春の呪いが終わったあと、今回の連載が決まったと聞いた時は「えええあれこれから読めるのおおお!!!???」と心の中でガッツポーズしてたなあ。漫画で読めて幸せです。
とにかくこの作品は、出てくるキャラが基本悪人というか純粋な善人ではないのに、コメディ要素とかでうっかりキャラにほだされそうになるのに必死にブレーキをかけて読んでいます。えっめっちゃ良い人……いやいやいやでもこの人ヤクザやんみたいな。んな事言ったらほぼみんなヤクザなんだけどさw
読者側ですら「こいつ信用していいのか?」「この発言、本気で言ってんのか?」と疑いながら読んでいるし、それが楽しい。
ライトな気持ちでも楽しく読める作品だと思うんですが、そのキャラの真意を探ろうとしながら読むと、一層楽しめる作品じゃないかと思っています。
今日4巻が出たのを機に既刊を読み返したので、忘備録として今後の展開の予想とか、気になったことを書いておこうと思います。
吉乃が東京に来ることになった理由
当事者の吉乃は祖父・蓮二が深山総長と兄弟盃を交わしたついでに起こした無茶振りだと楽観的に思っていました。ただ、本当のところは明かされていません。それだけの理由ではない、というのは確実。
翔真の考えは少し違っていて、東と西が仲良くするために交わされるのが兄弟盃ではあるが、過去の似たような事例では盃を交わしたことがきっかけで抗争に発展したことがあった。果たして今回のケースは本当に和睦目的で交わされたものだったのか?そこに吉乃が利用されているのではないか?と考えているようでした。
翔真が吉乃と話す中で言っていた仮定は
- 蓮二は東と西で抗争が起きることを見越して吉乃を東京へやった
- 吉乃を東京に置いておけば抗争の抑止力になる
というところ。
ただ、蓮二から直接理由は聞けない様子。聞いたところでうまくかわされるか、お前が口出しする事じゃないと言われるか…って感じなのかな。
霧島と翔真がこのことについて話しているシーンがあるんですが、霧島が言ってることは本当に真実なのか全く分からんからな……鵜呑みにしてはいかんような気がするんだよな……まして邪魔だから死んでほしいとまで思っている翔真に対して言ってる内容だしな
とりあえずそのシーンでは、吉乃が東京に来ることになった背景は
- 抗争絡みではない
- 蓮二は本当に吉乃と霧島を結婚させようとは微塵も思っていない
- 蓮二の個人的な理由で霧島は利用されている
と言っていました。
これが真実だとしたら、翔真の仮定は全部崩れるんですが、蓮二さんの本編での描写を見てると、抗争は絶対絡んでると思うんだけどな……わからんけど
その後吉乃が高熱を出した回で霧島と蓮二さんが電話しているシーンがありましたが、蓮二さんの霧島に対する態度を見ると、ある程度信頼(と言っていいか分かんないけど)して接している感じがしました。
蓮二さん側からは、1年間東京で吉乃の面倒を見てもらうよう頼んでいるよう。
これに対して霧島側は何かしら条件を出していると思うんですが、それが何かまでは分かりません。吉乃と結婚させてもらえる、とかかなあ。霧島は子どもの頃から吉乃の存在を知っていて、単身会いに大阪まで来ていたくらいだし、吉乃に対する興味は半端ない。結婚を条件に取引する可能性は十分にあるなあ。
それを思うと、序盤で霧島が吉乃を期待外れだったと売り飛ばそうとするシーンは、あれ本当に実行してたらまじで抗争起きてただろうな…とちょっと鳥肌立ちましたw
大阪の超大物ヤクザとの約束反故にしたってことだもんね…。霧島、改めてやべえ奴です。
少なくとも蓮二さんは、吉乃のことを思って東京に送ったんだろうなと思います。
ただ、結婚に関しては、吉乃に復讐の提案をするあたり、霧島の言う通り結婚させる気は微塵もなさそう。
東と西の抗争
おじいちゃんたち同士、いろいろありそうです。
特に、秋目さん…ヤバそうな匂いがプンプンします……
この作品に出てくるキャラの名前は花や植物の名前がよく用いられていて、その花言葉を調べるとそのキャラを表しているようでなかなか深いんです。
作中のヤクザサミットに出てきた重鎮たちも例によって植物の名前ばかりなんですが、花言葉を調べると、軒並み良い言葉ばっかり。
ただ、秋目さんだけは違うんだ。
アキメヒシバの花言葉は「情緒不安定」。
他は「純粋」とか前向きな意味なのに、秋目さん一人だけ違うので余計際立つんですよね。
あの意味深な微笑みを見ても、絶対なんか、あるやろ貴方……
なんとなく、蓮二さんと深山総長の間に入って引っ掻き回してきそうな感じがします。
あのサミット中、蓮二さんには裏がなさそうな感じがしました。
ただ、喫煙室に深山総長を見つけたとき、気まずそうにしてたんですよね。兄弟盃を交わしたにも関わらず。
秋目さんにうながされて席を立つ深山総長を見て、蓮二さんが意外そうな?表情をしていたのも気になります。
その蓮二さんを横目で見て笑みを浮かべる秋目さん。
この人たちに何があったのか気になりすぎますが、今のところ情報が足りないので何とも言えない……先の展開が楽しみです。
吉乃のお父さんの死因
吉乃のお父さんの写真が登場する回で、父親は交通事故で死んだと言ったとき、霧島が「…交通事故?」と疑問に思っているんですよね。
霧島は吉乃に関する事は徹底的に調べ上げていて、このシーンの直前にも父親のことを調べていたことが明らかになっているので、きっと霧島は吉乃の父親の本当の死因を知っているんだと思います。それが交通事故ではないからこその、あの疑問なんだろうなと。
霧島は一瞬疑問に思った後、吉乃に対して濁しているというかかわしているので、聞かせない方がいいような亡くなり方だったんだろうか……
蓮二も、息子の死に当分実感がわいていなかったようなので、本当の死因は知らず交通事故で死んだと思っているんだと思います。
ヤクザ絡みだったのか、はたまた心中か?
吉乃のお母さんはさっぱり話に出てこないので、その存在も含めて気になるところです。
稲森さん
深山一家の構成員である稲森さん。作中でも随一の“良い人”感溢れるキャラです。
こういう普通の人が出てくるとめっちゃほっとするんですが、でもこの人だってヤクザなんだよな……と途中で我に返りますw
この稲森さん、同じく構成員の橘さん(スキンヘッドの人)と一緒に登場することが多いんですが、橘さんは兄貴と呼ばれることと、下の名前で呼ばれるのが嫌いだと言っているんですよね。
それなのに、橘さんのことを下の名前の「葵さん」って呼んでる……
お前……善良そうな顔して、実は曲者ですか……?
ちなみに稲森さんの下の名前は颯太。めっちゃかわいい。
舞台がリアルなので細かいことばっかりぐちゃぐちゃ楽しんでしまってますが、純粋に吉乃と霧島の関係性がどうなっていくのかもほんと楽しみ。
4巻読んできます!